私の仕事場を紹介します

目 次
(見たいところをクリックして下さい)

    ● 鎌倉文学館
    ● 真言宗泉涌寺派 浄光明寺
    ● 鎌倉市教養センター
    ● 有限会社 ハモサ
    ● 臨済宗 円覚寺
    ● 学校法人 栄光学園
    ● 鎌倉彫工芸館
    ● 御霊神社
    ● 鎌倉市立稲村ガ崎小学校
    ● 鎌倉市立大船中学校
    ● 西御門テニスコート



鎌倉文学館

 庭園管理業務
荒  省三(除草班)

 
 私の仕事場は鎌倉文学館のバラ園です。

 鎌倉文学館は元加賀100万石・前田侯爵家の別荘だったものを昭和58年に鎌倉市が寄贈をうけ、鎌倉には多くの文士が居を構えた事から、それを整備して昭和60年11月に鎌倉ゆかりの文士の遺稿や写真・作品などを展示・公開する文学館として発足したものです。

 鎌倉文学館の前には広い芝生の庭が広がり、由比ヶ浜から広く相模湾を見渡せ、晴れた日には遠く伊豆大島も眺められます。 その芝生の庭の先にバラ園があります。バラ園には194種234株(平成26年現在)のバラが植えてあり、毎年春と秋に香りの良い、美しい花を咲かせて、多くの来園者から高い評価を受けています。 そのバラ達が綺麗に花を咲かせてくれる様、一年を通してお世話するのが私達の仕事です。バラは棘があるからと避ける人もおりますが手を掛ければそれに応えてより美しい花を咲かせてくれるので魅力があり、やり甲斐のある仕事です。

 その仕事の主な内容は12月から1月にかけての寒肥施肥、一年通しての消毒、春と秋の剪定、年明け早々のつるバラの誘引・整枝、花がら切り等の花後の手入れ、一年通しての雑草取りなどです。バラ以外にも芝生の庭の手入れ、何か所かに分かれて整備しつつある花壇の手入れなども行います。花壇には何年かかけて我々の手で増やした約1000株のクリスマスローズが植えてあり、バラの花が無くなる2月〜3月に鎌倉文学館の庭を賑やかにしてくれます。


 バラやクリスマスローズを通して来園されるお客様との触れ合いも楽しみなひと時です。
 鎌倉文学館は国の登録有形文化財になっている洋館の本館と周りの深い緑の森と前に広がる芝生とバラに代表されるお庭のバランスが大変良く、来園者を魅了する所で、そこで働ける我々は幸せ者です。ただ現在は二人でバラ園を担当しておりますが、バラの手入れは一朝にしてマスターできるものではありませんので、次を担う後継者がなかなか現れないのが多少心配です。

 このページをご覧になって、バラに興味をお持ちでバラの管理業務をやってみたいという方は、是非鎌倉市シルバー人材センター事務局の方へご連絡下さい。



2014年5月27日放映のNHKひるまえほっと「自然と伝統感じる 鎌倉自転車旅」の中に、鎌倉文学館のバラ園の取材があり、バラの管 理人としてシルバー除草班所属の荒省三さんが紹介されました。次のNHKのURLから配信されていますので、ご覧ください。 ⇒   http://www.nhk.or.jp/marukana-log/cat/tv/post- 142297.html

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真言宗泉涌寺派  浄光明寺

 受付・施設管理業務
青木 賢光 (梶原)

 浄光明寺は、鎌倉駅西口から徒歩15分。扇が谷内の泉ヶ谷と呼ばれる谷戸に位置し、皇室の菩提寺として知られる京都東山の泉涌寺の末寺として準別格本山の寺格が与えられている他には余りない素晴しい古寺です。
 創建は建長3年(1251年)。開山は真阿和尚。開建は北条時頼(第5代執権)と北条長時(第6代執権)と伝えられ、北条長時より始まる赤橋流北条氏の菩提寺です。 
 また足利家とも所縁のあるお寺で、足利基氏と氏満の分骨も納められていました。

 建立時は特定の宗派に捉われない諸宗兼学の寺として、浄土、真言、華厳、律など秀でた高僧が集い、盛時には数百人の僧がいたとも伝えられる鎌倉有数の大寺でした。
 広い境内は、山の斜面が雛壇状に造形されていて、一段目は庫裏、客殿、鐘楼、不動堂、稲荷社。
 二段目は仏殿に三世仏、収蔵庫に国重文で本尊の阿弥陀如来三尊像と足利直義の念持仏である矢拾地蔵のほか、観音堂、鶴岡八幡宮の大伴神主家の墓所があり、三段目は綱引地蔵、そして山頂には、鎌倉歌壇の指導者として活躍した冷泉為相の宝篋印塔があります。 また山頂からの展望は最高で、視界が良好の日には、相模湾から伊豆大島を一望できます。
(客 殿)
 4月の鎌倉まつり期間中には、国重文の浄光明寺五輪塔の覚賢塔が公開されます。  中世鎌倉の落ち着いた古寺と仏像を堪能できます。
(ガイド風景)
 仕事の内容は、境内の清掃と仏殿、収蔵庫、木戸等の開錠の他、案内板の設置などがあり、午前10時の拝観開始後は、拝観者受付、境内の案内、寺の歴史、仏像等の説明を行います。
 拝観日は、木・土・日・祝祭日の午前10時から午後4時までで、一日の集計報告を行い終了です。
 大勢の拝観者の方々とお話が出来て、一日がとても楽しい私の仕事場です。
 当寺の就業会員は2名ですが、拝観日は一人づつ交替で勤務しています。

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鎌倉市教養センター

 受付・施設管理業務
荒川 祥彦 (玉縄)


 私の職場である鎌倉市教養センターは昭和56年4月に開設され、鎌倉市笛田2丁目の萩郷団地の外周道路に面して周囲を竹林や樹木に囲まれた閑静なところに位置しています。
 この施設は、60歳以上の鎌倉市民を対象にお互いに学び、心身ともに健康で生きがいのある豊かな毎日を過ごすため、一般教養や趣味・技芸等の各種講座の開催やサークル活動などの「文化教養活動の場」及び、入浴や健康器具の利用などを通してくつろぎを楽しむ「憩いの場」として利用されています。
(サークル作品展示コーナー)
 当センターが主催する各種講座は、春・夏・秋・冬に講義形式で行われる一般教養講座、年間を通して歴史・文学・美術・語学等を講ずる年間講座、工芸・文学・美術・音楽・料理等の専門講座、そして体操などの健康作り講座があり、充実したカリキュラムを揃えています。
 また、当センターに所属して活動しているサークルは百数十を越え、一般的にサークル活動と言われる殆どの分野を網羅しています。更に毎年9月には、センター利用者と近隣住民が中心となって文化祭を開催するなど地域社会への参加も積極的に行われています。

 一日の利用者数は一般利用者・サークル参加者を併せて二百名に達することもあります。
 当センターでの就業会員は4名で、毎週土曜日1名(職員1名も出勤)、日曜・祭日2名体制でローテーションしながら勤務しています。
 勤務時間は午前8時30分から午後4時30分までです。
             (図書室)
 仕事の内容は利用者閲覧用新聞の整理に始まり、一般利用者の受付・サークル活動への対応(視聴覚機材・用品の貸し出し等々)・各種要望等への対応・各教室翌日利用予定の掲示・中間及び終業時の館内見回り
(戸締り/点検含む)・利用者数の集計等々です。そして業務日誌を作成して一日の業務を終了します。他に突発的な対応も数少ないですが重要な仕事の一つです。例えば風水害による建物の被害や利用者の健康等に関わる不意の事態などへの対処です。緊急且つ慎重を要するため、殆どの場合当センター所長や職員に必ず連絡をとり、緊急出勤などをしていただいて連携して対応しています。
 利用者の方々の中には素晴らしい人生の先輩が数多くおられます。熱心にご自身の研究に打ち込んでおられる方、文学や美術に造詣の深い
方などなど、その方々の生き方・考え方を垣間見させていただくことは、己が将来は如何にあるべきかを模索している今の自分にとって大いに参考になると思っており、このような環境の中で勤務出来ることを大変有難く感じています。

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有限会社 ハ モ サ
 検品作業
  尾花 範之 (大町)

 私の職場は泣nモサの扇風機の検品です。
 実際の作業は製品を保管している関谷インターそばの大宮倉庫鰍フ2階で行います。検品班は総勢5名、5月から9月にかけて、月曜日から金曜日の朝9時から16時ま で 作業をします。
 メンバーの中には他のシルバーの仕事をしている人もいるので、多い人で月に15日、少ない人で8日くらい交代で就業し、通常は2名から4名で行います。 製品の出荷は毎日あるので緊急の検品に対応するため、何名かは必ず就業するようにします。
 ハモサの製品は多岐にわたりますが、私たちが検品する扇風機は、テーブルタイプ、フロアタイプ、ボックスタイプ等があり、それぞれ色違いのものや電源の種類の違うものなどがあります。検品作業は目視での外観、運転テスト時の異音、振動、首振り、高さ調節などの項目があります。扇風機は主に夏場に使用されるものなので短期間で、正確に検品することが求められます。

 仕事場は倉庫の中(冷房なし)なので夏場は暑くなりますが、幸い扇風機はたくさんあるのでその風により耐えられない暑さというわけではありません。それと建物の中なので直射日光は避けられるので休憩時間に外に出たときのほうが暑いことがあります。
 昨年から作業をはじめ、今年は2年目となります。昨年は3名での作業でしたが今年は5名に増え大分スピードアップしました。仕事をすることで生活にリズムができ、体調管理にも気をつけるようになり、おかげで風邪もあまりひかなくなりました。今年からは冬場に暖房器具の検品が加わる話もあり楽しみにしています。
 私の趣味はサイクリングだったので、自転車で大町から関谷まで鶴岡八幡宮、建長寺、円覚寺を眺めながら40分から50分くらいの道のりもいい運動になっています。
 ハモサの牛尾社長、担当者の方、大宮倉庫の方、仕事仲間にはお世話になり皆様に感謝しているこの頃です。


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臨済宗大本山    円 覚 寺 

  清掃業務                                   
川口武志(大船)
  
 円覚寺清掃班は総勢5名、2人一組のローテーションで行動しています。
月曜から日曜まで、正月三が日を除いて年中無休、夏は7時半から9時半、冬は8時から10時までの2時間で、参拝者が訪れる頃には広い境内はすっかりきれいに清掃が終わっています。
 清掃範囲は、山門前の階段から仏殿前の広場と裏道、それと境内の外側の太鼓橋周辺を担当、敷地が広いため、ほかにも円覚寺の社員や関係者も同時に作業をしています。

 私たちの商売道具は、竹箒と箕(み・大型のチリトリ)、大きな収納袋と70gのビニール袋と数は少ないものの、その処理量は大変なものです。
荒天の翌日などは一面落葉のジュータンと化し、僧堂からも援軍が総出で加わって清掃します。
 後片付けをし、日報を書き終えて引き上げる前にベンチで一休み、仲間と談笑したり、時には観光客のガイドをすることもあります。
春の水仙、梅に始まり、桜、アジサイと続き、蝉の声、秋の紅葉と季節の移り変わりを実感できるのも励みとなっています。

 暑い夏や雪の降り積もった日と季節はどんどん変わり、併せて仕事仲間も何人も入れ替わっていますが、自分はここに携わってから早10年以上の歳月が過ぎました。これも自然に囲まれた環境と良きチームワーク、それと健康のおかげと日々感謝しているこの頃です。


お互いの意思疎通を図る意味で年4回ほどのミーティングを行っています。
ここでは、定番以外の場所の清掃のことや清掃道具のこと、お寺さんからの意向などを話し合い、その後はお定まりの懇親会となります。


 写真はミーティングでの一コマ。 (2011.6/14)     (筆者、右から二人目)
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学校法人 栄光学園

 受付・施設管理業務

隠岐 文博 (関谷)

 私の職場は学校法人栄光学園(中高6年一貫校、男子生徒1,100名)です。
 本校地は、JR大船駅から徒歩15分。大船観音の後方、遠く富士山、丹沢を望む丘陵地にあります。総面積、およそ11万平方メートル(サッカーコート16面分に相当)です。
 栄光学園の就業会員は、正門受付6名、屋内外作業者4名の計10名です。 就業体系は、学園の事務所に合わせて就業します。
 正門受付業務。 就業時間は、早出8時30分から13時30分、遅出13時30分から18時30分、1日2交代制で週2日の就業です。1日を通して学園、イエズス会(カトリック教会)の関係者、業者の出入りなど受付業務を行っています。17時から約1時間以上かけて巡回、戸締りをして1日の業務が終了します。
 屋内外作業は2つに分かれます。屋外作業は、2名でチームを組み就業時間は8時から13時の週4日の就業です。四季を通じて学園内外の除草作業、落葉の清掃作業など日々頑張っています。雨の日は基本的に仕事は休みです。学園の休み期間(春夏冬休み)には、学園内の施設(本校舎、講堂、体育館)などの清掃、設備の軽微な補修作業を行っています。
 屋内作業は、2名で1週間の前半(月火水)後半(木金土)に分かれます。 就業時間は9時から15時30分で週3日の就業です。
 主な作業は、学園内の分別されたゴミの収集(事務所、職員室、校長室、その他)生徒が出すゴミ(大型収納箱3台)を収集して倉庫にリヤカー(懐かしい)で移します。
 月2回、ゴミ回収業者が来て倉庫の分別されたゴミを回収します。その日、1日だけは倉庫はスッキリします。
 もう一つの作業は、生徒の昼食時、お茶の準備です。大型の給湯器2台でお湯を沸かし、ヤカン48個にお茶を準備します。昼休み時間内に生徒がヤカンを返しに来ます。すべてのヤカンを回収し、洗浄、乾燥、収納で給湯室の作業は終わります。午前中、倉庫に集約したゴミなど整理・整頓して1日の作業は終了します。私自身、仕事の日は生徒から「元気と若さ」をもらっています。

 
 最後に栄光学園の生徒の部活動を一部紹介して終わります。

1.昨年秋、関東軟式野球大会で優勝(高校の部、2回目の優勝)
2.春、最年少の気象予報士(中1、13歳7ヵ月)誕生は、当学園の中1生徒
3.夏季、公式テニス湘南大会、個人の部で優勝
4.夏季、全国高校総体に出場、陸上部(ヤリ投げ)
5.夏季、第41回、国際科学オリンピック、金メダル(世界70ヶ国の高校生が参加。イギリスで
 開催)
6.囲碁、将棋部門で高校全国大会出場
 近年にないスポーツなど部活動の活躍が著しい。

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鎌倉彫工芸館

 受付・施設管理業務

佐藤 栄子 (腰越)



 鎌倉行きの江ノ電にガタゴトと揺られながら、毎日景色の変わる七里ヶ浜の海を眺め、なんだか懐かしさを感じる住宅街の軒先を抜けて和田塚駅で降りると、そこから由比ヶ浜の海岸に向かって2分ほどの所に、鎌倉市を代表する伝統的工芸品を販売する鎌倉彫工芸館があります。私は何10年も住んでいて幾度となく通り過ぎてしまった、そんな静かな雰囲気のする佇まいが私の職場となりました。
 10年以上も仕事の現場から離れていたので、面接の時は、どんな仕事の内容なのか、私に出来るだろうかと、とても不安でした。お話を伺ってみると経験のないレジや、歴史の古い鎌倉彫の販売、事業協同組合に関する事務等と伺いました。理事長さんや事務の方からの説明の後で「何か質問はありますか」と聞かれても、質問する内容が思い浮かばず「質問したい質問がわからないのですが」と思わず言ってしまいました。その時に、かなりプロフェッショナルな仕事の内容だなとの印象がありました。それでも鎌倉彫という工芸作品にはとても魅力と興味を感じ、とにかく教えて頂きながら覚えていこうと思い採用して頂きました。早々と歓迎会を開いて頂きシルバー会員として、工芸館のお仕事のスタートとなりました。
 今年の4月から引継ぎが始まり、仕事は週2日でもう一人の方と交代です。朝、職場に着くとまずは駐車場のチェーンをはずし、事務所の中に入ると、鎌倉彫工芸士さんの入魂作品が迎えてくれます。シャッターや窓を開け看板を出したり事務所のお掃除をしてレジを開いて、10時から開館です。
 先輩の仕事の指示に従い、コピーをとったり、郵送の準備や電話の応対・事務雑用、販売など、お客様が漆や木地・刷毛・顔料などの材料を購入に見えて質問されても専門的な材料の名称も読めないことは多々あり、お客様の鎌倉彫に関する質問にはほとんどお応えできず、何とも情けなく歯がゆいばかりです。お客様のほうが良くわかっていて教えていただく場面は日常茶飯時です。
 そんな中でも、鎌倉彫のお盆や茶托・お箸やブローチ等を買って頂いた時などはとても嬉しく、慣れないレジを間違えないよう打ち込みレシートを差し上げ、「ありがとうございました」と挨拶をして、お客様が嬉しそうに大事そうに持って帰られる後姿にホッと致します。
 毎週土曜日は職人さんが交代で実演やお客様の質問に答えてくれますが、その内容はとても勉強になり興味深いです。
 鎌倉彫は鎌倉幕府が開かれて800年ほど前からの歴史があり、仕上がるまでには彫りや漆塗りなど、何十工程もの過程を経て作品となる、正に芸術作品であり、高価な物である事も納得できますが、100年に1度という経済危機の中での販売も先細りの難しい状況です。経済も人の心も豊かさを取り戻し、作家の方たちが思う存分腕を揮い素晴らしい作品が途絶える事無く次の世代へと受け継がれて行くと良いなーなどと思いながら、5時閉館前のレジ締めがピッタリ合うとホッとして戸締りをして、最後に駐車場にチェーンをかけて1日の仕事が終わり、また江ノ電に乗って夕日の海を眺めながら帰途に着きます。

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御霊神社
 受付業務ほか

 センターの山下さんに連れられて御霊神社に向かったのは、五年前の年の暮れでした。
 神主さんにお目にかかり、「お正月からお願いします。」ということになりました。鳥居の前を江ノ電が走っていて、通称「権五郎(ごんごろう)さま」とも呼ばれている坂の下の鎮守様です。
 平安時代後期の創建で、鎌倉地方を開拓した「鎌倉権五郎影政」が祀られています。九月十八日に行われる「面掛行列」は、神奈川県の無形文化財に指定されており、カメラマンをはじめ、多数の見物客でにぎわいます。
 神社の一番人出の多いお正月が私の初勤務の日となりました。「福禄壽」も祀られているので、「七福神めぐり」の御朱印等、大変な行列で、一日中座りっぱなしで、顔を上げる暇もなく御朱印書きに追われました。書く人、印を押す人と分担するのですが、書いても書いても人波が途切れないのには、本当にびっくりした初日でした。
 その他、電話の応対や道案内、長谷駅はどこですか?、トイレはありますか、大仏様に行くには?、長谷寺への近道を教えて下さいなど。又、咲いている花の名や、歴史に関すること、影政さんは源氏か平家か、射られたのは右眼か左眼かなど、さまざまな質問を受けます。わかる範囲でお答えするのですが、詳しい話は神主さんの登場となります。
 私の勤務日は土、日ですが、お正月、連休、あじさいの時期、面掛行列、七五三、その他社殿での挙式の準備等と、神社というところは何と忙しいのだろうというのが実感です。
 書く仕事も多く、まだまだわからない事だらけですが、神主さんが優しく、根気よく教えて下さり、何とか元気に続けられています。今ではこの仕事が、私の生きがいの一つになっています。
伊藤 コト子 (今泉台)





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鎌倉市立稲村ガ崎小学校
 学校は年中無休

 七堂伽藍も夢の跡、広大な境内の名刹「極楽寺」も、今は侘趣の小さな山門と本堂の吉祥院ほか、僅かな建物を残すのみである。
 かつての境内の一隅に「稲村ガ崎小学校(斉藤千歳校長)」があり、私の、隔週土曜、日曜の仕事場でもある。
 学校は大きく、南・北校舎、体育館、第一・第二グランドの五ブロックから成り、それぞれに目を配り管理業務を行うのが私の仕事、ま、休日の”日直先生”といったところであろうか。朝八時頃(定時は九時)に登校、直ちに開門、緊急アラーム解除、「施設管理代行就業報告書」によりその日の作業内容を確認後、午前の校内巡回に出る。南・北各教室、図書館、体育館とまわり、施錠、ガス・電気等の安全確認、鶏に水・餌を与え、小屋を掃除の後、郵便物、施設利用報告書等の回収整理・記録を行う。下校時直前に、もう一度この巡回作業がある。
 その他、季節ごとの行事(入学式、卒業式、盆踊り大会、祭りばやし練習、運動会、地域防災訓練など)による会議室、調理室、体育館の使用申請・利用報告書作成など、管理員としての作業が目白押し、決して学校は休まない。教職員の方々、忘れ物をした子供達と必ず誰かがやってくるし、電話の対応などを含めて、学校は、目まぐるしくも明るく楽しく生きている。そんな中で私は若返る。
村上昌弘
(会報「シルバーかまくら」86号より)
右 斉藤校長先生

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鎌倉市立大船中学校

 『 君たちが学校の主人公 』

 私が鎌倉市立大船中学校の代行管理の仕事を始めて一年になる。土曜、日曜、祝日の朝九時から夕方五時まで、先輩の二之宮さんと一週交代の勤務。従って月に四日から五日。学校の行事などがある月は六日。勤務室での受付業務、電話番、校内巡回、下校時の戸締まりが主な仕事。休校日といってもクラブ活動が盛んで、いつも生徒で賑わい、先生達も熱心で休日返上といってもいい。その熱意が通じてか、生徒達の礼儀の良さに驚いた。近頃何かと問題にされる中学生だが・・・

 玄関ホールには数々のスポーツで獲得したトロフィーや賞状のほかに、異色の色紙が飾ってある。それは映画監督山田洋次氏が書いたもの。近くに大船撮影所があった頃(今は鎌倉芸術館)、山田監督が「学校」という映画を大船中学でロケしたときに書き残したものだ。
 この言葉は、今問われている学校のあり方を示唆しているようだ。この春、この学校で育まれた三年生が巣立って、一年生が入学した。多感な彼らがどんな中学時代を過ごし、どのように成長するかを見守りたいと思う。 
 

柳沢昭成
(会報「シルバーかまくら」86号より)
 左 西岡教頭先生        右 竹越事務長先生  

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西御門テニスコート
 鎌倉・西御門は朝霧の中、清き山々に囲まれ、繁栄萎靡な上2面、下4面、段差5mのクレーコート、そよ風で霧がゆっくりと晴れると、その姿が現れる。そこが私共の職場である。
 365日の天気を心配しながら、コート状況を気にし、作業手順を考えながら3ヶ所の鍵を外しカビ臭いクラブハウスに入る。昨日の日報、今日のスケジュール(プレーヤーの予約状況)に目を通し作業着に着替える。窓口受付準備、各所の開錠、そして倉庫から整備に必要な道具を持ちコートに入る。コート面積2800uの落葉の清掃、転圧、ブラッシング、ライン掃き等を終え、ベンチ、審判台の拭き掃除をする頃は開場寸前である。万歩計は軽く一万歩を超えている。
 毎週月曜はコート整備の日。コート面の繕い、ラインの張替え、コート周辺の除草、側溝の土砂上げ、建屋のペンキ塗りや修繕等日曜大工以上の知識と技術が必要。班長の的確な指導で素人でも作業は進む。
晴天が続けばコートはボコボコで散水の毎日、たまには塩を撒くなど贅沢な懐石料理のように手間、暇、金がかかる。
 汗と埃でグシャグシャになって「ホッ」と一息、振り返ると四季を通じ常緑の木々が風雪に耐え緑や紅の枝をたよわせながら見下してくれる風情、これがこの癒しかもしれない。今日も爽やかだ。
 (会報「シルバーかまくら」76号より)
2013.10.8 管理スタッフ全員集合

2010.8.23 撮影の集合写真が長らく掲載されていましたが、3年の間に2名の方が交代されましたので、撮影しなおしました。

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